姫の宮さま

御祭神 不詳

鎮座地 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町粉白

Google マップ(to:姫の宮さま付近)

 那智勝浦町『玉の浦海水浴場』のほとりに小祠が祀られている。
姫の宮さまと呼ばれている。小祠の側には玉の浦にまつわる姫の宮さまのことや西行法師のことを紹介した案内板が設置してある。
 その昔、恋にやぶれた西行法師が一念、出家して西方浄土をめざして全国行脚に出立、途中でここ玉の浦に立ち寄り、庵をむすび、玉の浦の風景にわが心中を託して、歌を詠んだと紹介されている。

 ぬれてほす沖の鴎の毛衣に また打かくる玉の浦なみ (山家集より) 西行法師

 さて、姫の宮さまのこと。
玉の浦海水浴場の駐車場脇に、祀られている小さな祠である。婦人の難病に霊験のある神様として、今でも心ある人々の信仰から離れていない。

 昔、粉白の浜辺に一個の箱が打ち上げられた。その箱の中に美しいお姫さまの死体が入れられてあった。
 “わたしを丁寧に葬って下さったならば、女の人の腰から下の病気を治す”

と、付け手紙もあった。それで引地三喜三さんの東方の山上にお祭りしたという。
 しかし、それはいつの時代であったかわからないのであるが、浜勇助さん(浜源五郎氏の祖父)が信心をこめてお花を供え清掃を怠らずお祭りされたそうである。
この伝説が語り継がれて、現在なお、四季折々の花にかざられ、時には女人の頭髪が上げられ、真新しい手拭きが吊りさがるなど、民間の信仰となっている。
 姫の宮さまは、下里神社に姫宮神社として合祀されている。 
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