● 氷室祭と御祭<おんまつり>の天気 (奈良市)
 十月一日は、奈良の氷室神社の例祭、十二月十七日は、春日の若宮祭(通称:おんまつり)である。
 昔、春日の神と、氷室の神とが喧嘩をした。其解決は未だついて居ない。それに、春日では、其若宮祭のお旅所を、氷室の持地内に作るので、氷室の神は怒って、毎年春日の神と神相撲をやる。そして其負けた方の祭りの日に、雨が降ることになって居るという。即ち氷室さんが勝てば、十月一日は晴で十二月十七日は雨、春日さんが勝たハれば、十月一日は雨で十二月十七日は天気というのである。
 (高田ひさ子)
● 又 (奈良市)
 春日の若宮祭の行事の中に、『十番角力』というのがある。此日には、たとへパラパラとだけでも、必ず雨が降る。是は、昔、春日さん氷室さんとが相撲をとって、春日さんが負けた。それが悔しいので、春日の境内で角力をやると、神さんが少しでも雨を降らすのだと云う。 (高田久彦)
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