● 聖徳太子お手植の松
 橿原市南浦町(旧磯城郡香久山村南浦)
 日向寺は聖徳太子建立十ヵ寺の一で、ここに太子お手植の松というのがある。何代か植えかえられているが、枝は日に向かって鏡池までのび、鶴がとまったいう。 (乾健治)


● 天の岩戸 橿原市南浦町(旧磯城郡香久山村南浦)
 天の香久山の南ふもとに天岩戸神社がある。神殿はないが、岩穴がある。亀津彦命をまつっている。岩戸の穴は、この山の向こう側の天の香久山神社の穴までつづいているという。天照大神が、この岩戸の中へおかくれになった。ここで神楽をあげ、舞をまわれた。その時のささが湯ささであるという。天香櫛真知命がうらないの神であった。地名を岩戸前・岩戸西・岩戸東という。
 あめのうずめのみことの神楽をまわれた伝承地には、舞台という地名が残っている。 (乾健治)
● 七本竹 橿原市南浦町 (旧磯城郡香久山村南浦)
 七本竹は天岩戸神社の境内にある。湯笹藪《ゆささやぶ》といい、また女笹竹ともいう。毎年七本生えて七本枯れるので、枯れた竹はお守りにつかった。この竹にさわると腹痛がおこるという。神話にある天の岩戸の神楽にこの笹を使ったというので、昔は伊勢神宮から、毎年、大祭にはこの竹をもらいにきたのであるが、中古、遠路困難なので、便宜をはかり、およそ千百年前に、この竹の一部を伊勢に移植した。もと十三本生えていたのが、六本分けてやったので、今は七本になったという。(乾健治)
● 天の真奈井《まない》 橿原市出屋敷町 (旧磯城郡香久山村出屋敷)
 天の香久山の下方に、天の真奈井という清水のわき出るところがある。岩穴があって、昔、龍がこの穴から出たという。七本竹のある南浦の天岩戸神社の岩戸の穴とつづいているといわれている。 (乾健治)
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