松葉山天満宮
まつばやまてんまんぐう
(木本天神社)
鎮座地 三重県熊野市木本町

ご祭神 菅原道真
 いい伝えによると、昔この地に狸が住んでいて、よく漁師について困るから、そのために天満宮を祀ったといわれている。
 ご神体は天神画像で熊野市指定文化財。
作風は、大和絵の傾向をふまえ、鎌倉時代流行の「似せ絵」の画風を偲ばせている優雅な細密描写、当時一世を風靡した天神信仰の貴重な資料である。昔、京都より来住していた水谷善吉という人の蔵品だったが、宝暦年間(1751〜1764)西川久兵衛がこれを譲り受け、私山松葉山に祭祀し木本天神社のご神体として伝えられてきた。七月二十四日が祭日で、西川地区が中心となって祭りを行う。
 境内にある、水槽石。

熊野市指定文化財
有形民俗文化財 水槽石
 石工 玉助

 木本の昔は、水の甚だ乏しいところで、旱ばつの際に一荷いくらというふうに、飲み水を販売したという。
正徳二年(1712)木本浦に浜地太右衛門という人あり、永年の水不足ににたえかねて、谷郷(切立)の水源地から、町内四ヶ所(低地)に水を引くための工事を起した。水管(ながい松の木を縦に割り、中をくりぬいて合わせたもの)を懸樋として引流し、木本住民の日々の飲料水としたのは画期的なことだった。その時の水槽石は曽根石(詳しくは曽根浦梶賀石)で、当時配置した水槽石は四個共現存している。けだしこれは昔の人の生活の苦労を偲ぶ貴重な民俗資料である。
 
 他の三個は次の通り
 一、木本神社手洗水船
 二、新出町稲荷手洗水船
 三、天理教南紀大教会手洗水船
 
 〜境内の看板より〜
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