丹生酒殿神社
にうさかどの

御祭神 丹生都比売大神
    高野御子大神
    譽田別大神

境内社 鎌八幡宮

鎮座地 和歌山県伊都郡
      かつらぎ町三谷


 旧村社。丹生都比賣神降臨の地と伝え、鎮座地裏山を榊山という。昭和十年六月十八日かつらぎ町の丹生都比賣神社の摂社として合併されたが、戦後独立した。
 右座に丹生都比賣大神(天照大御神の御妹で稚日女命)が鎮座。御子神の高野御子と共に大和地方や紀伊地方を御巡歴され、人民の為に農耕や糸を紬ぎ機を織る事、煮炊きの事など衣食の道をはじめ、教え導かれた。特に木ノ川の水を以て酒を醸し奉りてより丹生酒殿神社と称えられる。中座に高野御子大神が鎮座。丹生都比賣大神の御子神で、高野山の名称もこの神の御名よりでたものと伝えられる。別称蟻通の神とも、狩場明神とも称される。左座に譽田別大神が鎮座。元熊手八幡宮、鎌八幡宮とも称された。香川県讃岐の国多度郡屏風ヶ浦に鎮座していたが、弘法大師の産土神の故を以て、高野山に勧請される。明治二年神仏分別の際に官費をもって神殿を設立し、当時兄井村へ遷座された。

 蒙古襲来の風聞で鎌倉幕府が全国の社寺に異国降伏祈祷を命じた時、高野山は弘安七年(1284)五月十六日の高野山検校祐信上書(宝簡集)で、
「去閏四月廿一日、天野社群鳥悉去、只一双之外、不見社頭、其上同日、三谷酒殿明神御行時御出立所御戸自然開、同暁、自彼社有神馬鈴音、指西令去之由、神主常家等注申候」
という当社の霊異を報告している。

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