祖師野八幡宮
そしのはちまんぐう

鎮座地 岐阜県下呂市金山町祖師野字茅野223



ご祭神 鎌倉八幡宮(鶴岡八幡宮)の分霊
    白鳥町長滝村白山神社の分霊


境内社 妙見神社〈岩屋神社〉



 創立は養和元年(1181)、鎌倉八幡宮の分霊を勧請。社殿は、応永二年(1415)建造。
旧社格は、郷社・飛騨四・美濃十六で計二〇ヶ村の惣社でもあった。
 境内幣殿の前に掲げられている案内板から典拠すると、鎮座地の変遷については
一、江戸時代以前 美濃国郡上郡祖師野村榧野<かやの>
二、明治、大正、昭和三十年まで 岐阜県郡上郡東村祖師野字茅野<かやの>
三、昭和三十年から平成十六年まで 岐阜県益田郡金山町祖師野字茅野223
四、(現在) 岐阜県下呂市金山町祖師野字茅野223 となっている。

 また、祖師野八幡宮は「郡上踊」で唄われるお宮さんである。
同案内板にその歌詞が掲載されていた。

  郡上踊「かわさき」の一節
一、踊らまいかよ祖師野宮で
   四本柱を中にして
      (拝殿と幣殿にある)
二、祭りみるなら祖師野の宮よ
   人を見るなら九頭の宮
      (郡上市和良町)

 鳥居のすぐ側、両脇にそびえる杉の根元に鎮座する小祠。
右は稲荷社。左は祓戸神だろうか。




幣殿


拝殿

  祖師野八幡宮の文化財
岐阜県指定需要文化財 昭和四八年六月一三日
           昭和四八年十一月十四日指定

建造物 社 殿 創立 養和元年(1181)鎌倉八幡宮の分霊を勧請。
社殿は、応永二年(1415)建造。
旧社格は、郷社・飛騨四・美濃十六で計二〇ヶ村の惣社でもあった。
〈本殿・幣殿・拝殿〉
彫刻 狛 犬 木彫一対、鎌倉時代の作。本殿の両側に安置。
工芸品 懸仏(阿弥陀如来) 円形青銅製、南北朝時代の作。本殿の両側に安置。
工芸品 祖師野丸(太刀) 源義平(悪源太義平)が奉納。伝伯耆安綱の作。鞘が腰巻きのため、「腰巻きの太刀」ともいう。
工芸品 懸仏(弓掛白山神社) 永徳二年(1382)白馬町長瀧村白山神社の分霊を勧請。
書跡 写本大般若経と経箱 六百巻・六箱・紙本墨書。文保(1317)から天正(1592)年間、約二七五年間かけて書き継がれたもの。
有形民俗文化財 鰐口と引綱 鰐口は円形青銅製。宝暦一二年(1762)と刻まれている。引綱は和紙のコヨリで編んだもの。参拝の際引き鳴らしたものである。
有形民俗文化財 神輿と旗鉾 安永元年(1772)制作のもの。
有形民俗文化財 宮太鼓 天和四年(1684)奉納。祭典始めの合図に打ち鳴らす。
天然記念物 社叢 杉・桧・樫・椿・柊などの樹木が混在。

 金山町指定重要文化財 昭和四四年一二月十五日
昭和四八年五月二九日 指定
絵画 十六善神軸 般若及び十六体の夜叉善神を画いたもの。
彫刻 十一面観音像 平安時代の作。神社創立の際、鎌倉八幡宮からきたものといわれる。
彫刻 円空護法神像 高さ四八・五cm 幅一四・五cm
彫刻 円空稲荷大明神像 高さ三八・三cm 幅一二・二cm
彫刻 神像(弓掛白山神社) 永徳二年(1382)白鳥町長滝村白山神社の分霊を勧請。計四体の木造。
工芸品 神鏡(六面) 円形青銅製。桃山時代の作。
書跡 大乗妙典 十六巻の経典。明和八年(1771)と箱書。
古文書 棟札 社殿創建の際のもの他。
有形民俗文化財 乗鞍と鎧 鎌倉時代の作。毎年秋の例祭の神馬に使用。
    下呂市教育委員会
    【境内の案内板より抜粋】

本殿
往古門原村の住人田口左近光員は、飛騨四ケ村並びに美濃十六ケ村の総代となり、養和元年二月初卯の日に相州鎌倉八幡宮の御分霊を勧請して、祖師野の榧野(茅野)に小社を創立した。

 
応永二十年に、社殿の規模を整えて現在地に遷座し、美濃十六ケ村、飛騨四ケ村の総社として現在に至っている。御供田高十石は応永二十二年三月、政所遠藤但馬守の寄進にかかり、明治初年まで継続した。なお神領の山林は、明治の初期に全部祖師野区有林となった。明治六年一月には、第百三十六区の郷社となった。
 同四十一年二月二十六日、神饌幣帛料の供進神社に指定せれた。
当神社の社号は時代により、次のように変遷した。八幡宮。正八幡宮。八幡社。八幡神社。
 八幡神社には目通り、周囲6メートルを越す杉の大木五本を含む社叢があって、原始林をなし、毎年夏季には仏法僧が飛来して棲息する幽鏡である。神社の全域は、環境自然保護地区及び天然記念物に指定され、特殊動物仏法僧のほか、「さいしん」(官青井)がある。さいしんはギフチョウ幼虫時代の食物である。
 飛地境内地に「岩屋岩陰遺跡」がある。祖師野の宮で人身御供の娘の身代わりとなった悪源太義平が、この岩屋で怪獣を追い詰めついに仕留めたので、村民は喜んでこの地に妙見様を祀った。巨大な一枚岩に囲まれたこの岩屋は奇観である。(平成祭礼データより)
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